「ホラー小説」と「うっとり」という単語が並ぶと、かなり危険人物に思われそうですが…。
とにかく作中のとある描写が余りに綺麗で、ついこんなタイトルになってしまいました。
そんな「猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子」シリーズの新刊がこちら!
▼MIX 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子

本の帯からもわかるように、今回は何と人魚の遺体が発見されるところから事件がスタートします。
硬貨で窒息していたり、身体のパーツがバラバラにされていたりと、猟奇犯罪に相応しい?変死体が発見されることが多かったのですが、まさか人魚とは…。
いい意味で期待を裏切ってくれる、センセーショナルな書き出しでしたね。
裏表紙のあらすじはこんな感じ。

…気が付けば、もう8作目なんですね。
国際犯罪組織が絡むなど、だんだん規模が大きくなってきて、把握するのが難しくなってきましたが、内容の面白さに、読むのが止まりません!
で、私が冒頭で「うっとり」と表現したのが、この人魚の描写です。
上半身は美しい少女で、下半身が謎の魚なのですが、それを表現する言葉のチョイスが素晴らしくて…!
繊細で丁寧に紡がれるので、活字を読みながら、頭の中にその美しい人魚の姿が浮かび上がるほどでした。
内藤了さんの著書はこのシリーズしか読んだことがないのですが、この描写の繊細さと丁寧さが魅力のひとつですね!
あとは、シリアスな中にもちょっとクスッと笑える一文が入っているのも楽しくていいです。
やっぱりずっとシリアスだとちょっと疲れてしまいますが、絶妙なタイミングで無造作に挟まる文章が、いい感じに肩の力を抜いてくれます。
ホラー小説ではありますが、とても面白いので、グロ耐性が多少ある方は是非読んでみてください!
他にも、スピンオフの「パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子」も購入しましたが、こちらも面白かったです!
こちらは、若かりし頃の「死神女史」こと「石上妙子検視官」が主人公の作品となっていて、本編中でも登場した法医昆虫学者の「サー・ジョージ」との出会いが書かれています。
…が、こちらは「法医昆虫学者」からうっすらと察していただけると思いますが、虫がたくさん出てきます。
で、ここでも丁寧な描写がいかんなく発揮されているので、虫嫌いの方には本当にお勧めできません…。
それでも読みたい!という方は、是非、閲覧は自己責任でお願いします!
■MIX 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子
文庫: 320ページ
出版社: KADOKAWA (2017/7/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4041052653
ISBN-13: 978-4041052655
発売日: 2017/7/25
とにかく作中のとある描写が余りに綺麗で、ついこんなタイトルになってしまいました。
そんな「猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子」シリーズの新刊がこちら!
▼MIX 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子
本の帯からもわかるように、今回は何と人魚の遺体が発見されるところから事件がスタートします。
硬貨で窒息していたり、身体のパーツがバラバラにされていたりと、猟奇犯罪に相応しい?変死体が発見されることが多かったのですが、まさか人魚とは…。
いい意味で期待を裏切ってくれる、センセーショナルな書き出しでしたね。
裏表紙のあらすじはこんな感じ。
湖で発見された、上半身が少女、下半身が魚の謎の遺体。
「死神女史」の検死で、身体変異に関する驚くべき事実が判明する。
そして八王子署には人事異動の波が訪れていた。
新人のやり取りに苦戦しつつ捜査を進める比奈子。
「人魚」事件の背後には未解決の児童行方不明事件が関わっているようだ。
さらに新たに子供の奇妙な部分遺体が発見される事件が起こる。
保を狙う国際犯罪組織も暗躍し……。
大人気警察小説シリーズ第8弾!
…気が付けば、もう8作目なんですね。
国際犯罪組織が絡むなど、だんだん規模が大きくなってきて、把握するのが難しくなってきましたが、内容の面白さに、読むのが止まりません!
で、私が冒頭で「うっとり」と表現したのが、この人魚の描写です。
上半身は美しい少女で、下半身が謎の魚なのですが、それを表現する言葉のチョイスが素晴らしくて…!
繊細で丁寧に紡がれるので、活字を読みながら、頭の中にその美しい人魚の姿が浮かび上がるほどでした。
内藤了さんの著書はこのシリーズしか読んだことがないのですが、この描写の繊細さと丁寧さが魅力のひとつですね!
あとは、シリアスな中にもちょっとクスッと笑える一文が入っているのも楽しくていいです。
やっぱりずっとシリアスだとちょっと疲れてしまいますが、絶妙なタイミングで無造作に挟まる文章が、いい感じに肩の力を抜いてくれます。
ホラー小説ではありますが、とても面白いので、グロ耐性が多少ある方は是非読んでみてください!
他にも、スピンオフの「パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子」も購入しましたが、こちらも面白かったです!
こちらは、若かりし頃の「死神女史」こと「石上妙子検視官」が主人公の作品となっていて、本編中でも登場した法医昆虫学者の「サー・ジョージ」との出会いが書かれています。
…が、こちらは「法医昆虫学者」からうっすらと察していただけると思いますが、虫がたくさん出てきます。
で、ここでも丁寧な描写がいかんなく発揮されているので、虫嫌いの方には本当にお勧めできません…。
それでも読みたい!という方は、是非、閲覧は自己責任でお願いします!
■MIX 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子
文庫: 320ページ
出版社: KADOKAWA (2017/7/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4041052653
ISBN-13: 978-4041052655
発売日: 2017/7/25